アキの公式ブログ

トレード関係の備忘録

レアアースでのトレード(中編) 事前に仕込んで急騰を待とう!

アキです!

 

昨日発表された中国GDPです。中国の成長が鈍化したとかで報道されています。

jp.reuters.com

前年同期比+6.2%です。

は?

 

前年同期比+6.2%??

ん?

 

ちなみに日本は??

→2018年度の実質成長率が前年比で+0.6%。

 

.........+0.6%      (´・ω・)

 

国別にGDP比較すると.....

f:id:aki_kun:20190716190454j:plain(´・ω・)

 

やっぱり米中ですね~。

 

 

 

 

 

さて。前回の続きです。前回の記事↓↓

aki-kun.hatenablog.com

 

 

前回の記事のポイントをざっくりおさらいすると、

 

レアアースは工業用品に使用されているキチョーな希土類

 

・米中対立が激化すると中国はアメリカに対してレアアース禁輸措置をとる可能性がある

 

・中国はレアアースの世界での生産シェアが90%(!)

 

・なので禁輸措置がとられれば、短期的にはアメリカは困る(中長期的にみるとそうでもないが)

 

・2010年に中国は日本に対して禁輸措置をした過去がある

 

 

ということです。

さーて。

トレーダー的視点で下記2点を検討しましょう。

①売買タイミング

②銘柄

 

 

①売買タイミング

アメリカ大統領選挙前に仕込む

 

G20で米中首脳会議が実施され、

 

「交渉を再開することで合意」され、

 

現在緊張は緩和されています。

 

しかしこれは仮初のものでしょう。

 

アメリカは台頭してくる中国に脅威を感じ、

ここらで潰しにかかろうとしていますし、

中国はそれにひるむことなく、

虎視眈々と世界の覇権を狙っています。

 

現在小康状態ですが、再び対立が激化することは必至です。

では「再び対立が激化するのはいつでしょうか?」

 

この問いに答えるには、そもそも論として、

「何故G20があった6月末に米中首脳会議が実施され、対立が緩和されたのか?」

を復習しましょう。

 

これはアメリカ事情ですね。

2019年の5月初旬からずっと強気だった姿勢を一転させ、追加関税の発動を見送ったり、緊張の緩和を計ったのはトランプ大統領です。

これはまー、大統領選挙に合わせてますよね。

 

トランプ大統領は次回のアメリカ大統領選挙に再選出馬を表明しています。

ってことは選挙前にある程度実績を作り、アピール材料を作りたいわけです。

そう考えると彼の行動はある意味一貫して説明がつきます。

 

FRBに利下げを強く促している →株価を上昇させるため

・先週末の不法移民摘発 →国境沿いの壁建設が進まないので、その代わり

https://jp.reuters.com/article/usa-immigration-trump-idJPKCN1UA20M?il=0

 

 

さらに難民申請に新規制を導入しようとしているみたいです。

jp.reuters.com

 

ってなわけで、大統領選挙に再選するためにいろいろなものをある程度形にしようとしています。

 

ちなみに、次回大統領選挙は2020年11月3日です。

ってことを考えると、米中の対立を一旦緩和させているのもその一環だと思われます。

 

と考えると、米中対立が再度激化するであろうタイミングはアメリカ大統領選挙終了後ではないでしょうか。

それまでは多少の小競り合いがあったとしても、ガチでやりあうことはないのではないでしょうか。少なくともトランプ大統領は選挙に集中したいハズです。

 

なので、中国がレアアース禁輸措置をカードとして切ることがあるとしたら、アメリカ大統領選挙終了後、再び米中の対立が激化するタイミングでしょう。

 

②銘柄

アメリカ・日本・オーストラリアなどの関連個別株・ETF(詳細は次回)

 

では、次は仮にレアアース禁輸措置というカードを切った際に何が起こるでしょうか?

 

ちなみに、2010年に中国が日本に禁輸措置をした時ですが、

下記エッセイによれば、レアアースの末端価格が一時4倍に達したみたいです。笑

web.iss.u-tokyo.ac.jp

4倍って!笑

高騰したため禁輸措置をしているのに密輸が横行したとか。笑笑

 

関連個別株や関連ETFで上昇っぷりを記載してもいいですが、省略します。

現在2019年です。2010年と言えば、約10年前の話です。参考になりはするものの、もっと参考にすべきデータがあります。

 

2019年5月20日(習近平国家主席が関連企業に視察に行った日)以降の動きを見ればいいわけです。

ここで上昇反応した銘柄は、やはり今後報道が出た時も同じような動きをすると思われます。

いわば律儀に予行演習をしてたわけです。笑

 

まあ莫大な銘柄がある中、絞るのも大変なので、少し分類していきましょう。

 

(A)アメリカ企業の関連個別株・ETF

(B)中国企業の関連個別株・ETF

(C)日本企業の関連個別株・ETF

(D)上記以外の国の企業の関連個別株・ETF

(E)レアアース自体(コバルトとかニッケルとかの意)

 

私は上記5パターンで検討してみました。

では一つずつ解説をば。結構省略して書いていますが悪しからず。

 

 

(A)アメリカ企業の関連個別株・ETF 

→ありよりのあり。

「禁輸措置を受けたなら自国で作ればいい!」と考えるのが自然です。

 

 

(B)中国企業の関連個別株・ETF 

→なし。

ロジカルに考えると、禁輸措置をとると需要が減り下落するはずなので。

(ただし、相場とはわからないもので5月に多くの銘柄が上昇しています。これは習近平が視察に行ったことにより「補助金でんじゃね?」っていう反応もあったと思われます)

 

 

(C)日本企業の関連個別株・ETF 

→ありよりのあり。

私は日本人で日本に住んでいて、日本語で情報が取りやすいため。笑

というのもありますが、今けっこう日本国内でもレアアースは熱いのです。

南鳥島沖で大量のレアアースの埋蔵が確認されたからです。

www.nikkei.com

「資源大国ニッポン!」

ってなるかもしれませんね。

まだ商用化されていません。日本は2009年に痛い目にあってますし、政府も開発のために力をいれるでしょう。

また、リサイクル分野にも注目です。日本はリサイクル分野で他の先進国に大幅に出遅れていますので、逆に伸びしろがあります。

 

(D)上記以外の国の企業の関連個別株・ETF 

→ありよりのあり。

アメリカとしてはワンチャン禁輸措置を受けた場合、他国から輸入できればそれでいいのです。

資源国であるカナダやオーストラリアを調べてみましょう。

 

(E)レアアース自体(コバルトとかニッケルとかの意) 

→なしです。

意外かもしれませんが、なしです。

レアアースを事前に買い占めておき、急騰したら高値で売る」

私はこれが一番わかりやすいと思ったのですが、調べてみると、

 

「売買できる銘柄がない、、、」

 

のです。

日本で特に重要視されているニッケル・クロム・タングステン・コバルト・モリブデンマンガンバナジウムの7種類のレアアースを調べてみました。

しかしGOLDやSILVERのように気軽に取引ができなかったり、チャートをみても5月に上昇してなかったりと微妙な感じでした。流動性も低いです。

なのでパスです。

 

 

 

 

ちょっと長くなってきたので今回はこの辺で。

次回で完結します! 

 

 

 

............たぶん。笑