長期化する香港デモ
アキです!
10/末のFOMCで追加利下げが決定されました。
声明では、一旦緩和を打ち止めることが示唆されました。
そして米中の対立は緩和しており、アメリカの株価指数は史上最高値を突破し、高い水準を推移しています。
順にチャートをみていきましょう。
【S&P500指数 日足】
みての通り、3020のレジスタンスを上抜けしています。
今後は米中協議の行方次第といったところですが、最近のニュースを聞く限り、順調に進展しているようです。
そのうちアメリカのアイオワ州で第1フェーズ合意の調印式をやるようですが、習近平国家主席自ら出向くのでしょうか?
この調印式が終了するか、悪材料がでるまで株価は上昇を続けるのでしょうか。
前回の記事で書いた私の見立ては外れてしましました(^^;)
(10/末のFOMCでパウエル氏が利下げ打ち止めを示唆する際に株価指数が下落するかもしれないという見立てをたてていた)
前回記事↓↓
https://aki-kun.hatenablog.com/entry/2019/10/30/171021
【日経225 日足】
日経225はいまだに強いです。
いったいどこまで上昇するのでしょうか、、、。
現在は、週末にトランプが中国に対してけん制するような発言をしたので少し下げていますが、それでも強いです。
【VIX指数 日足】
VIX指数も今年7月以来の低い水準です。
なんだか気の抜けたような、楽観的な市場の雰囲気ですね。笑
今週気になるのは11/13・11/14のパウエルFRB議長の議会証言でしょうか。
市場は今後の方針の手がかりを探っているでしょうが、おそらく何もでないしょう。
「とりあず現状維持で!リスク高まったら対応するわ!」
くらいの発言でしょう。
【パウエル議長】
実際のところ、米中交渉は進展してるようですし、10月初旬に悪かった指標は11月には改善が見られ、一過性のものだったようです。
現状追加緩和の必要はありません。
かと言ってここで利上げをするような極端な政策はありえないでしょう、、、。
さて、対立が緩和している米中ですが、いろいろなところにリスクは潜んでいるようにも感じます。
気になるのは香港情勢です。
香港のトップを決める選挙があるみたいですが、中国に忠誠心のある人のみが候補として認められるようになっているみたいです。
これに対して激しく抗議するデモ隊ですが、そんなデモ隊を鎮圧するために警察が発砲したようです。
香港で警官がデモ隊に発砲。
男性は重体。
警察は声明で「違法なデモはやめるように」と警告。
これに対してデモ隊は抗議の意味で金融街を機能不全にしようとしているみたいです。
これを受けて香港株は暴落しています。
【香港50 日足】
すごい下落ですね。
中国は厳しい規制があり、外国人投資家は参入するハードルが非常に高いです。
なので、香港を経由して中国に投資する、というのが外国人投資家にとって重要なルートです。
なので、香港の金融街が機能不全になろうものなら、その前に投資家は一斉に資金を逃がすでしょうね。
デモ隊はある意味、香港という街自体を人質にとって中国と戦っているみたいですね。
中国としてはさっさと香港のデモを鎮圧したいところでしょうが、なかなかそうはいきません。
中国と違い、香港はインターネットもSNSも自由に使えるので、情報が世界に出回るからです。
なので、中国政府が武力行使をしようものなら、たちまちその様子が世界に流され、国際的に非難されることになります。
「非人道的だ!」
「香港に民主主義を!」
だとか。
中国が下手な対応をすると、アメリカがそれを材料に非難したりするかもしれません。
他国の目もあります。
なので、中国としては武力行使をせず、長期化して自然にデモの熱が弱火になってくるのを待っているのでしょうが、、、。
「実はアメリカが影で香港市民を扇動している」
なんてデマが聞こえてきそうですね(^^;)
香港デモやそれに対する中国政府の動きは気になるところです。
アメリカ大統領選挙まであと1年程度ですが、このまま米中の対立が緩和した状態をキープするかどうかは疑問です。
イギリスも12月にEU離脱をかけて総選挙することになってますし、リスク要因は散見されます。
ではまた!