米中首脳会議を終えての相場観察 利下げ観測の威力は絶大!
アキです!
明日7/4(木)はアメリカが独立記念日で休場、7/5(金)はアメリカで雇用統計発表。
ってわけで、今日はポジション調整で多少動くかもしれません。
今日引けたら、次動くのは雇用統計後と思われます。
さて、先日無事にG20&米中通商協議を終えたわけです。
直近の相場を見てみましょう。
【S&P500指数 日足】
米中首脳会議が行われ、週明けからギャップアップで始まり、史上最高値を更新しています。
これだけ見ると
「米中対立が小康状態。よっしゃー!」
と、一見イケイケにみえるのですが、、、。
他の市場もみてみましょう。
【GOLD 日足】
あれあれ?昨日は上昇してますね。
米中首脳会議を無難に終え今週反落していたのですが、昨日7/2(火)に大きく上昇しています。
これはいわゆる「レンジブレイクからの第2波」を形成しそうな雰囲気です。
ちょっとおかしいですよね。
「有事に買われる」「リスクオンで買われる」
というのがGOLDの特徴です。
なので、今回米中首脳会議前に上昇するところはわかりますが、首脳会議後に米中の対立が緩和された今は、
「本来下落するはずなのでは?」
と思います。
【アメリカ10年債利回り】
現在利下げ観測が高まっているということで、19.49です。
これは2016年以来の低さです。
これは2015年末から段階的に利上げを実施していたアメリカが、
「いよいよ利下げか!」
ということで、市場が先倒しで織り込んでいるみたいですね。
以上をまとめると、、、
・S&P500(株価指数)は史上最高値
・GOLDは上昇中
・アメリカ10年債利回りは下落中(現在2016年来の低さ)
そして、
・米中対立は緩和中
・利下げ観測あり(次回会合で利下げと市場はみている)
つまり、市場は、
「利下げをセーフティーネットとし、米中対立緩和をきっかけに株を買っている」
ただし、GOLDが上昇しているところを見ると、
「不確実性が去ったとはみておらず(当然米中対立は今後も続きます)、債券市場から株に資金が移動している」
というようなことが考えられます。
そして、VIX指数は現在13.11.
これは、今年5/6にトランプ砲があった以来の水準まで低下しています。
【VIX指数 日足】
市場は完全に油断していますね。
「利下げ」
というカードがここまで強力とは思いませんでした。
確かに利下げとは本来リセッションが来たときに切る「重要なカード」ですもんね。そりゃ、威力ありますわな。
そして、日本時間で本日早朝、トランプ大統領がFRB理事を2人新たに指名している旨をツイートしました。
承認されるかどうかわかりませんが、おそらくトランプ大統領の息がかかった人2人でしょ。笑
この2人が正式に承認されるとなれば、今後FRBでのハト派色がいっそう強まるでしょうね。
そして選挙が終わるまでは株高をキープしたいであろうトランプ大統領としては、
「しばらく中国とはもめたくねぇーな」
「ガチでやるのは選挙終えてからだ」
「それまで日本で成果を上げるか。とりあえずシンゾー農産物買ってくれ」w
とかいう展開になりそうでしょうね。
もしここでワンチャン
「利下げ延期」
とか
「利下げ中止」
とかいうことになれば、市場は大変なことになりそうですね。
まあ、市場は何が起こるかわかりませんが。笑
例えば今週末の雇用統計や平均時給の数字がよく、米中対立の小康状態が続けば、どうなるのでしょう。利下げの根拠はあまりに乏しくなりますが、、、。ホントにやるのかな、、、。
私としては
「VIX指数を安値でロングし、急騰を待ち長期間ホールドする」
という戦略をとっているので、戦略に従い段階的にVIX指数を買っていきます。
(上記の相場観とVIX指数ロングは矛盾しますが。笑)
5月初旬のトランプ砲&米中対立激化の頃と比べると、市場の雰囲気がガラリと変わりましたね。
今後も市場を注視していきましょう。
ECBのドラギ総裁の任期満了(任期は今年10月末)に伴い、ラガルド氏(現IMF専務理事)が新総裁になるみたいです。
しばらく先ですが、こちらも注目です。
市場はなんでも起こります!
ではまた!