堅調な雇用統計&FOMC利下げ予想 利下げはするが大幅ではないよ。
アキです!
昨日アメリカ雇用統計が発表されました。
非農業部門の雇用者数は22.4万人と堅調です。
失業率は3.7%と、いわゆる「完全雇用」といって良い水準が長らく続いています。
完全雇用とは?↓↓
平均時給は前年同月比で3.1%。これも堅調といえそうです。
【平均時給(前年同月比)】
さて。
これを受けて株価指数は上下動しています。
【S&P500指数 15分足】
15分足です。1度大きく下げていますが、その後引けにかけて回復しています。
ここで気になるのが利下げへの影響ですね。
雇用統計は堅調。失業率も高くない。平均時給もまずまず、、、。
「ん?利下げ必要ねぇんじゃね?」
「利下げの根拠なくね?」
という人が増えてきますよねー。
政策金利を下げるというのはFRBにとっては最大のカードです。
本来そう簡単には切れるカードではないのです。
雇用統計前後の株価指数の動きをもう一度みてみましょう。
【S&P500指数 15分足】
赤矢印の箇所が雇用統計が発表された足です。
ひげつけて、一気に下落しています。
堅調な雇用統計の発表にも関わらず、下落しているのは何故でしょうか?
雇用統計の数字が堅調ということはアメリカの経済にとって良いニュースのはずなのに、なぜ上昇ではなく下落で反応したのでしょう?
そうですね。
みんな思ったんでしょうね。
「雇用統計堅調じゃん!ワンチャン利下げ撤回になんじゃね?」
と思ったのでしょうね。
とは言え、利下げはほぼ確実でしょうね。
あとはペースの問題だけでしょう。
その後は調整でV字回復しています。
ちなみに、トランプ大統領は相変わらず、
「利下げ 利下げ 利下げ」
と言っています。
直近で言えば、G20時に米中首脳会議が行われ、対立の激化は避けれました。
そして今回の雇用統計は堅調です。
ただしトランプ大統領の利下げ圧力は健在です。笑
利下げ確率をみてみましょう。
次回7/31時点では、利下げは100%とみています!
25bpsの利下げ予想が95.1%。
50bpsの利下げ予想が4.9%。
つまり、
「利下げはするだろうが、大幅利下げをする可能性は低いだろう」
ということです。
ちなみに年末では、
12/11の会合まででは、
25bps利下げが12.4%
50bps利下げが42.0%。
75bps利下げが35.6%。
100bps利下げが9.6%。
125bps利下げが0.4%。
まあ、25bpsー75bps利下げくらいでしょうか。
市場は7/31での利下げを確実視しています。
これで利下げを見送ろうものなら軽いパニックになると思います。
パウエル議長も悩ましいですね。
・利下げを確実視している市場
・利下げを要求してくるトランプ大統領
一方、
・雇用統計は堅調
・米中対立は緩和
・S&P500指数は史上最高値を更新
そしてFRBとしては利下げというカードは本来とっておきの時のためにとっておきたいはずです。だって本当に金融危機が起きた時に打つ手が限定されるから。
とは言え7/31に利下げはするでしょう。大幅利下げは無理でしょうが。
まずは来週のパウエル氏の議会証言に注目です。
もし7/31のFOMCに利下げが発表されるとなれば、10年半ぶりの利下げとなります。
(前回の利下げはリーマンショックの時です)
これって何気に節目になりえますよね。
金融危機が起きたわけでもなければ、何か重要なことが起きたわけでもないのにこれでのでしょうか。笑
ではまた!