アキの公式ブログ

トレード関係の備忘録

20181226 株式市場暴落の原因を考察

アキです!


今日は直近2018年年末の株式市場の暴落について考察してみました。

 

【下落状況】

10/10に株式市場が暴落を開始し、ボラティリティが高い状態で推移していました。

一旦は下落が収まったかと思いきや、再度節目のラインを下方向にブレイクし、まだまだ下落中です。

アメリカ・欧州・日本。あらゆる市場で暴落しております。

下記に2018年12月26日18時頃(日本時間)のチャートを載せます。

S&P500指数 日足↓↓

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日経225 日足↓↓

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他の国も似たような下落っぷりなので省略します。

ちなみに今日こんなニュースもでてました。 

jp.reuters.com

「4ケタ規模の追い証」、、、(;^ω^)

のちに〇〇ショックと呼ばれるであろう下落ですね。

ワンチャンこのままリセッションに突入かもですね。

 

【原因】

中間選挙も終え、米中貿易戦争が一旦休戦となり、というリスクイベントが終わり、目先大きいイベントもないのに、この下落。

原因は何でしょう?

 

①パウエルFRB議長の利上げ

なんか、トランプさんはこれを推してますよね。

やはり株価を重要視しているトランプ大統領としては、あくまで「俺は悪くない!FRBが悪い!利上げをこれ以上するなと前から言っていたじゃないか!」という臨調が目立ちます。

12/19にFRBが追加利上げを決定しました。またこの会合で今後の利上げ見込みは3回→2回に引き下げました。

利上げは市場の予測通りでした。そして利上げ回数は下方修正。

つまりハト派です。

ハト派なんです。

ん?じゃあ何で株価下がるのよ??

、、、

、、、

、、、

思い出して下さい。この会合の前のことを。

確かトランプさん、やたら「利上げするなよー!」とFRBにプレッシャーをかけていましたね。 

jp.reuters.com

FRBは独立した機関なので、政府の言うことに翻弄されたり、手の平を返したりする必要はないのですが、

これだけトランプ大統領にいわれたら

「ワンチャン利上げ見送るんじゃね?」

とか

「利上げ回数減らすんじゃね?」

と思いますよね。

しかもトランプ大統領は自分の方針に従わない人物を悉くクビにしています((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

なので、「FRBが超超ハト派なるかもな」という市場参加者もいたのでしょう。

 

そんな中パウエル氏は

「利上げは予定通り実施する」

「利上げ回数を3回から2回に変更する」

ということでした。

「思ったよりハト派じゃねー!」

ってなった可能性ありますよね。

 

話は脱線しますが、トランプ氏は株価の下落を他人のせい(FRBのせい)にしようとしていますね。なかなかせこ、、、いや。強かなやり口です。

 

②逆イールドカーブの発生

先日逆イールドカーブが発生し、市場は話題になっていました。

詳細は私の過去記事を読んでください。

イールドカーブは景気のピークアウトを示唆し、近いうちに(1.5年後とか)景気減速(リセッション)に突入するサインと思われています。

なので、なんとなくみんな警戒感をもっていたと思います。

 

つまり、

ロングポジション保有者「ん?リセッションくるかも?なんかあったら早めににーげよ」

ポジションなしの人「下落してきた。押し目買い狙ってたけど、もしかしたら暴落するかも?しばらく様子見しよう。」

ロング保有者は損切りや利確をし、新規ロングは入らず。

さらには新規ショートも入ってきているかもしれません。

 

相場の基本ですが

「みんながそう思っているなら、そうなり易い」

ってことですね。

 

 

アメリカ政治の混乱

これは言わずともながですね。

中間選挙でねじ議会となり、トランプ大統領は国内で政策がしづらくなっています。

何かしようとしても野党の民主党にストップをかけられてしまいます。

なのでトランプが当選した直後に行った大型減税などといった思い切った政策がしづらくなりました。

トランプ大統領が「〇〇をする」

と言っても

民主党が「まてまて‼」

となりがちな状況になってしまいました。

実際今、国境の壁建設の予算が通らず、政府機関が閉鎖しています。

米政府機関閉鎖、国境の壁建設で合意するまで継続=トランプ氏 | ロイター

政府機関閉鎖って何気にすごいですね。

国立公園が閉鎖されるくらいな、大して問題にならないでしょうが、ひどい場合にはパスポートの発給が止まったり、郵便の機能が止まったりするらしいです。

 

国内で動きづらいという状況が続くとどうなるでしょう?

「国内で上手く物事が決められないので、外国を叩いてアピールする」ということが起きやすいです。

国内ではややこしい議会を通す必要がありますが、外交面では大統領はアメリカ国内では依然権限が強いです。

米中貿易戦争は今は休戦中で水面下で交渉中ですが、トランプさんは妥協せず、徹底的にやるでしょうね。今まで以上に。

同時に日本や他の国にもますます強気にでるでしょうね。

 

つまり「米中貿易戦争を含む国際情勢は今後も落ち着くとは思えない」と市場参加者はみているでしょう。

 

上記①②③が大きな理由とおもわれますが、他にも、

・クリスマス休暇中で相場参加者が少なく、相場が一方向に動きやすい

・トランプ当選から一気に上昇し、さすがにそろそろ調整局面だろ

 

なども株価の暴落に一役買っているでしょう。

 

原因は複合的に絡んでいるし、これが理由というのははっきりとはわかりません。

(少なくても私には)

 

今後の相場がどう動くか興味深いですね。

ではー!